
専門職であるリハビリ職でも副業をする必要があるの?
資格を持っているから一般のサラリーマンよりは安定していると思うけど・・・
現役の言語聴覚士がお答えします。
少し話は変わりますが、手取り14万の栄養士に対しての堀江貴文さんツイートがバズりましたね。
アラフォーの会社員です。
主は手取り14万円です…
都内のメーカー勤続12年で役職も付いていますが、
この給料です…
何も贅沢出来ない生活
日本終わってますよね?
というツイートに堀江貴文さんの回答が
日本がおわってんじゃなくて「お前」がおわってんだよwww
と辛辣な回答です。
堀江さんの回答に「これは特別なケースでもなんでもなく、むしろ日本経済こそが終わっている」と反発している方も多くいます。
Youtubeで発言の詳しい解説をしてました。
私の意見としては日本経済は確かに衰退しているかもしれないが、個人で稼げる方法は増えており、むしろ選択肢は増えています。道を開こうとしているものにはチャンスはたくさん用意されている時代になっていると感じます。強い口調はともかく考えとしては堀江さんに賛成です。そもそも日本終わっていると叫んだところで何も変わらないですしね。
上記のような話も踏まえ、リハビリ職の副業は必要か?の結論は
副業はリハビリ職でもやるべき。むしろ、リハビリ職だからこそやるべき。
本記事ではその根拠を下記の内容を解説します。
1 リハビリ職でも副業は必要な理由

1-1 リハ職の収益構造
リハビリの仕事は単純に利益率だけを考えと若くて安い労働力が圧倒的に有利な構造です。
1単位(20分)で得られる点数は勤続20年で月給40万のベテランでも月給20万の若手でも同じです。「認定○○の資格を持っています。」や「臨床○○年です。」ではリハビリの単価は上がりません。どのような疾患に対してリハビリをするか、早期に介入したか、施設基準を満たしているか、などによって点数は変わってきます。なので、下記のような構造になります。
【1日20単位、月稼働20日の場合】
40,000円(1日:20単位×200点)×20日=800,000円(売上)
・ベテラン 800,000円(売上)-400,000円(月給)=400,000円(収益)
・若手 800,000円(売上)-200,000円(月給)=600,000円(収益)
※1点10円の計算。リハ点数は疾患別や施設基準によって違いますが、大体150~250点ぐらい。
若手を雇った方が20万円も多く利益をだせる!!
1-2 年功序列は崩れる
年齢を重ね給与が上がるにつれ収益性は低くなります。雇う側としてはお荷物になります。それでも供給が少ない仕事の場合は働いてくれる人がいないと困るので成立しますが、前回の記事でも書きましたが、リハ職は供給過多になる可能性が大きいです。
どんどん人が増えていくと優秀な若手も多くでてきます。ますます、ベテランに高い給与を出して働いてもらう必要性がなくなってきます。
>>リハビリ職に将来性はあるのか【今後のリハビリ職の収入は激減か?】
厚労省は養成校の抑制(供給の抑制)を考えているみがいですが、養成校設立の制限も難しい課題のようです。
>>「医師は閣議決定がいる。我々は野放図」 指定規則改定を受けて
終身雇用制度も維持が困難な時代になり、東芝、富士通、NECなど大企業でもリストラが行われ、45歳以上の希望・早期退職が話題になっています。業績がよい会社でも今後を見越して人員削減する“先行型企業”も散見されるようになりました。時代の流れなのでしょうね。
1-3 リハ職の給与は安い
リハ職の平均給与(理学療法士・作業療法士)
『男性は平均年齢32.8歳で417.03万円』
『女性は平均年齢33.3歳で398.92万円』
>>厚労省の平成30年 賃金構造基本統計調査から
ちなみに、日本の平均年収は約440万です。そもそもリハ職は稼げる仕事ではないです。また、書類業務で定時を過ぎても残業申請しないところも多いと聞きます。酷い話ですが、それが現実です。
医師や看護師など需給バランスで有意性があり稼げる仕事なら副業をする必要性は低いのかもしれませんが、リハ職はそうは言えません。
リハ職はやりがいのある素晴らしい仕事です。ですが、手取り14万円で話題になった問題のように、金銭面の心配があり余裕のない状態で仕事を続けていくのは厳しいです。副業をして余裕を持つことにより、リハビリの仕事を楽しく続けていける環境をつくっていきたいですね。
2 副業を考える

副業をはじめた方がいいのはわかったけど、どのような副業がいいの?
“働いた後に何が残るか?”を考えるといいです。
2-1 副業の種類
大別すると労働型と不労所得型に分けられます。
さらに労働型には単純な労働と技術的資産が残る労働があります。
単純な労働とは働いた時間に対して時給を得るのみで、技術的資産を得にくい仕事です。工事現場の交通整理、コンビニのバイト、清掃の仕事などですね。
技術的資産が残る仕事は、リハビリ職もそうですし、webライティング、プログラミング開発や動画編集をする仕事です。金銭的報酬だけでなく技術的資産を得ることができます。
2-2 労働型の副業はおすすめしない
単純労働型の副業は論外ですが、技術的資産が残る副業でも労働時間や労働量に比例して収入を得る仕事では楽にはなりません。
平日は病院、土日は訪問リハビリで働いて家族を養っている方を知っていますが、子どもとの貴重な時間が犠牲になり時間の拘束からは逃れられません。
プログラミングやライティングなどスキル向上に伴い報酬の増加が見込みやすい仕事は労働時間や労働量を減らして報酬を上げることができるかもしれませんが、限界があります。
副業するなら投資など不労所得型がおすすめです。
2-3 自分の興味のあることがらはじめてみる
労働型の副業はおすすめしないと書きました。とはいえ、投資に興味のない方もいると思います。面白くないと続かないですし、モチベーションを保って勉強することも難しいです。はじめは興味があるものからはじめた方がいいです。
労働型の副業でお金を貯めてから、投資など不労所得が得られる副業を少しずつはじめていくことをおすすめします。はじめは得られる利益は少ないと思いますが、根気強く続けると雪だるま式に資産を増やすことができます。
3 まとめ
これからの時代は1つの仕事、1つの会社で働き続けることが難しくなってきています。副業をはじめて人生のポートフォリオを作っていくことが求められる時代です。興味のあることから、はじめてみることをおすすめします。